北浜近辺は大阪市中央区の中でもおしゃれな地域で、文化財などに指定されている大正ロマンのあふれる洋館などの、古くからの建物が残っています。
趣のあるレトロ建築をめぐりながらの街歩き、ぜひ撮影しながら楽しんでほしいスポットをご紹介します!
まずは「船場ビルディング」。大正14年10月(1925年)に竣工。当時、オフィスと住宅をあわせもつ大変にユニークで革新的なビルとして注目を集め、同時に船場というしょ場所柄、 装飾性のみでなく、トラックや荷馬車などを引き込むのに便利な機能性を重んじた設計が大きな特徴です。
吹き抜けになっているパティオ風の中庭が、ウットリするほどお洒落です。
大阪市中央区淡路町2丁目5-8
「生駒ビルヂング」は昭和5年(1930年)に生駒時計店の本店として建設され、平成9年(1997年)には文化庁の登録有形文化財に指定されました。大阪建築界の重鎮・宗兵蔵の事務所による設計で、スクラッチタイル張りのアール・デコスタイルが目を引きます。
大阪市中央区平野町2丁目2-12
洋風な建築が目立つ中、どっしりとした和風な佇まいのこちらの町家建築は「旧小西家住宅」。
国の重要文化財にも指定される和風建築物で、一見すると博物館や旅館などに利用されていそうな外観ですが、こちらは東証一部上場企業のれっきとした本社になります。
大阪市中央区道修町1丁目6-10
「高麗橋野村ビルディング」は昭和モダニズム建築を代表する建築家・安井武雄氏の設計によるもで、1927年に建てられました。安井氏設計の現存する大規模モダニズム建築では最古のものだそう。各階の庇の部分などに陶器瓦が使われていたり、土のような色合いが特徴的で、オフィスビルに囲まれた今では、時代に取り残されたような空間です。
大阪市中央区高麗橋2-1-2
大正11年(1922年)銀行としてこの地に建てられた「新井ビル」は、現在もテナントビルとして使用されています。名建築家である河合浩蔵の設計で銀行建築らしい正面中央に列柱を配しシンメトリー(左右対称)な古典様式を残しつつ、モダンで軽やかな佇まいが印象的。
大阪市中央区今橋2丁目1-1
北浜の一角に建つ「日本基督教団浪花教会」。ゴシック様式の尖塔窓と黄色や緑色の色ガラスで飾られ、意匠性の高い塔屋を持つ地上3階の建物です。昭和5年(1930年)に竣工しました。
中央区高麗橋2-6-2
「旧大阪教育生命保険ビル」は1912年に煉瓦建築時代を築いた巨匠、辰野金吾氏によって建てられたこだわりが光る洋館。100年の時代を超えて、都会の中に残る時代の象徴です。
大阪市中央区高麗橋2-6-4
「芝川ビル」は昭和2年(1927年)の竣工。竣工後、100年の月日が流れ、幾多の震災や戦禍を経験し、所有者や用途が変わっても、今なお堂々と建ち続けています。
大阪市中央区伏見町3-3-3
ご紹介した以外も、この北浜エリアには他にもまだまだ多くの歴史建築が建っています。ぜひカメラを片手にぶらりと街歩きをして見えてはいかがでしょうか♪
■北浜エリアはOsaka Metro北浜駅、京阪北浜駅から歩いてスグです。