観光

「真田山エリア」、大阪市内で歴史を巡る!

2016年放送されたNHK大河ドラマ「真田丸」をきっかけに、真田ブームが巻き起こりました。大阪市の天王寺区内には、真田幸村が築いた大阪城の出城「真田丸」跡地をはじめ、幸村ゆかりの名所・旧跡が数多く存在します。他にも色んな歴史の跡が残っています。「真田山エリア」で歴史スポットを巡りましょう!

大阪城の出城「真田丸」の跡地といわれている「三光神社」


三光神社は、大阪市天王寺区玉造本町の宰相山公園内にある神社です。JR大阪環状線の玉造駅から300mほどの場所にあります。三光の由来は天照大神、月読尊、素戔嗚尊の神々を祀っていることによります。古くから中風除の神として知られており、毎年6月1日を祈願の初日として、中風除祈願大祭が7日間執り行われています。
(※中風病は脳梗塞などの後遺症で半身の不随など、手足が麻痺する病気です。)

大阪城の東南に位置するこの辺りが「真田丸」と言われた場所です。1614年(慶長19年)大阪冬の陣の際、大阪城の弱点とされる東南方面の防御を強化するため、大阪方の真田幸村が大阪城の出城として陣を張りました。現在、この付近は真田山と呼ばれています。

三光神社の境内には、鎧姿の真田幸村の銅像があります。これは1987年に建立されたもので、台座には信州上田の真田家の菩提寺から取り出した真田石を用いているといわれています。
隣には、幸村が築いたと伝えられる、城下に通じる地下の道「真田の抜け穴」もあります。拝殿のすぐ近くにあり簡単に見つけることが出来ます。万城目学氏の小説「プリンセストヨトミ」に登場した抜穴は、ここから連想されて作られています。

「真田の抜け穴」。

柵には六文銭のマークがあります。
六文銭と言えば真田幸村ですよね。
毎年11月の第一日曜日に開催される真田祭では門が開けられ、穴の中を見ることができます。

境内末社の武内宿禰は富貴長寿の神として祀られており、大阪七福神巡りの一つ「寿老神」として、参拝者が絶えません。

三光神社は小さな神社ですが、静かでとても雰囲気が良いところです。小高い丘であの真田幸村が銅像のように采配をふるっていたと想像するだけでも、歴史ロマンを感じることもできます。

天王寺区の区役所は、幸村ゆかりの名所・旧跡11ヶ所を辿る「真田幸村めぐルート」を設けています。この近くには、「心眼寺」「円珠庵(鎌八幡)」「玉造稲荷神社」など、真田幸村が活躍した数々の場所があります。歴史に興味持っている方は、ぜひ足を運んでみてください!

現在の真田山エリアは、大坂冬の陣で真田信繁(幸村)が活躍した古戦場として知られています。実際には、真田山公園の北側にも歴史の足跡が残っています。それは「真田山陸軍墓地」です。

墓石がきれいに並んでいる陸軍墓地です。

1871年(明治4年)に設置された、日本最古の陸軍墓地といわれています。西南戦争、日清、日露戦争、第一次・第二次世界大戦など、数々の戦争で亡くなられた兵隊さんが埋葬されています。約177,000平米の広大な墓地、お墓の数は五千以上もあるらしいです。
この陸軍墓地は、日本近代史が凝縮した所とも言えますね。

以上が真田山エリアの歴史スポットです。
大阪市内で、歴史を感じることができるエリアでした。春には、三光神社の桜を楽しむこともできます。玉造駅から近いので、ふらっとおりて1時間~3時間、ゆっくりと周辺の歴史を散策してみてはいかがでしょうか。